台風19号 「市の歴史始まって以来の大災害」埼玉・東松山 大量の災害ごみ処理に追われる

 台風19号の記録的な大雨で約480戸の家屋が浸水した埼玉県東松山市は、「災害ごみ」の処理に追われている。

 市は災害ごみの仮置き場に市内の「西本宿不燃物等埋立地」(敷地面積2万平方メートル)を指定。泥水を吸い込んだ大量の畳、水にぬれた冷蔵庫などの家電製品に加え、車のタイヤや消火器なども住民が運び込んでいく。

 うずたかく積まれた災害ごみを重機などで分別し、焼却施設に運んだり、専門業者に処理を委託したりして搬出する。県内外の自治体職員や自衛隊員も応援に駆けつけている。

 市によると、仮置き場は原則持ち込みで、水害でマイカーが動かない被災住民は、災害ごみを自宅近くに「仮置き」。小中学校の通学路に災害ごみが山積みになっているケースもあり、市は各地に放置されている災害ごみの回収作業を急いでいる。

 大量の災害ごみに伴い、市の焼却施設(処理能力・日量180トン)もフル稼働だ。それでも次々と運び込まれ、近隣自治体でつくる焼却施設などに処理を依頼している。

 市廃棄物対策課は「東松山市の歴史始まって以来の大災害だ。まだまだ災害ごみは増えるとみられ、いつになったらきれいになるか、青写真は描けていない」と話す。今後は水害で住めなくなった被災家屋の解体に伴う廃材の持ち込みが予想され、準備を急いでいる。

 県によると、台風19号による災害ごみの総量(推計)は県内全体で約1・6万トン(23日時点)に上り、東松山や坂戸、川越など8市町が災害ごみ専用の仮置き場を開設している。(飯嶋彩希)

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