台風19号 「過去最大級の台風」に備えに奔走 先に帰省、電柱近くの倒木除去、物資買いだめ…

 大型で非常に強い勢力を維持したまま本州に上陸する恐れのある台風19号。気象庁が11日、臨時会見を開いて最大級の警戒を呼びかけると、鉄道や航空各社も12日の運休や欠航の具体的な内容を示した。百貨店やスーパーも軒並み閉店を発表。台風15号の被害も鮮明に残る中、人々は備えに奔走した。

■早めの移動

 「今日中に移動しないと間に合わないから」

 11日午後3時すぎ、仕事を早めに切り上げて東京駅を訪れた新宿区の会社員、山内勇二さん(46)は、足早に新大阪駅に向かう新幹線に乗り込んだ。来週の大阪での仕事に備え、12日に移動を計画していたが予定を早めた。「いきなりストップされると困るけど、今回はだいぶ早くから運休する可能性を知らせてくれていたので助かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 12日からの計画運休を受け東海道新幹線の券売機や窓口には行列ができた。大阪方面に向かう新幹線は満席が続き、和歌山から観光で訪れた男性(33)は「自由席で帰るしかない」と苦笑いを浮かべた。

■食料品“確保”

 横浜市中区伊勢佐木町の商店街にある商業施設の食品売り場では、飲料や非常食のコーナーで多くの商品棚が空になった。「レトルト食品なども売れていて売り上げは普段の4割増しになっている」。従業員は話した。

 同市南区の主婦、池上多恵子さん(72)は保存食を求めて訪れた。調理が不要の総菜も購入したという。「過去最大級の台風と聞いているので、とても心配」と不安げな表情を浮かべた。

 川崎市のスーパーでもパンや水などは品薄の状態が続いた。買い物に来た女性会社員(32)は「早退して食べ物や飲み物を確保しようと思ったのにもう遅かったなんて…」とため息を漏らした。

■停電への備えも

 停電への備えをする住民の姿もみられた。

 家電量販店「ビックカメラ」では懐中電灯やランタンなどが品薄となる店舗も出ているほか、スマートフォンなどにつないでテレビが見られる「ワンセグチューナー」も売れているという。

 電気に代わるエネルギー源としてカセットコンロを求める人も多く、販売メーカーの岩谷産業の担当者は「消費者からは『どこで売っているのか』『使用期限の近いガスボンベを使って大丈夫か』などの問い合わせが集中している」と話した。

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