台風19号 鉄道各社「前倒し」で計画運休の情報提供 過去の教訓踏まえ

 12日に関東に最接近するとみられる台風19号をめぐり鉄道各社は、あらかじめ運行中止を決める「計画運休」の実施を相次いで発表した。混乱を招いた過去の教訓を踏まえて10日ごろから運休の可能性などを次々と発信、情報提供を「前倒し」した形だ。

 JR東日本は10日、首都圏の在来線全線で12、13日に大規模な計画運休を行う可能性があると発表。11日には、台風が接近し始める12日午前~昼ごろから通過後の安全確認も含めて13日昼ごろまでは運休すると明らかにした。

 JR東が大規模な計画運休を行うのは、台風24号が列島を縦断した昨年9月と、台風15号で千葉県に大きな被害が出た今年9月に続き3度目。周知が運休の8時間前だった昨年9月は、運休を知らずに乗客が駅に集まり混乱した。今年9月は安全確認に手間取り予定していた再開予定時刻がずれ込み、通勤・通学客が滞留する事態となった。

 計画運休をめぐっては国土交通省が48時間前に運休の可能性、24時間前に詳しい運転計画を明らかにするのが望ましいとの指針を示している。JR東は当初、「気象予報の精度などから(計画運休の)実施の可能性を示すのは前日が限界」としていたが、過去の反省や台風の規模などを考慮し「早めのアナウンスで影響を最小限に抑え込みたい」(担当者)考えだ。

 今回の台風19号は3連休(12~14日)の初日に最も接近するため、旅行や各種行事に大きな影響が出る可能性が予想されている。このため、多くの私鉄各社がJR東と歩調を合わせて早めに計画運休実施の可能性を公表した。

 首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)は今回、初めて計画運休を実施。9月の台風15号では結果的に運休を余儀なくされたのを教訓に、10日夕の時点で可能性を周知し、11日昼に詳細を発表した。

 先月の台風15号では発表が運休の当日だった東急電鉄も、今回は10日昼の段階で12、13日の運休や運転本数を減らす可能性を周知。「お客さまの安全を最優先し、混乱を防ぐことを重視している」と説明する。

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