京アニ2カ月 府にも義援金2億円超、支援拡がる 再発防止へ取り組みも

 ■生存者から聞き取り

 支援を後押しする取り組みが整う中、事件から教訓をくみ取り、生かそうとする試みも動き始めている。

 京都市消防局は、避難行動などの対応指針を策定する方針を固め、現場となった第1スタジオ内にいて生存した35人から実際の避難方法などの聞き取りを始めた。事件では、京アニの防火対策に消防法令上の違反がなかったにもかかわらず大きな被害が出ており、「想定外の事態への対応を見直す必要がある」(同消防局)ためだ。

 事件では、煙や炎がスタジオ内のらせん階段を通じて建物内に瞬時に拡散された可能性が指摘されている。同消防局は、第1スタジオと同様のらせん階段や吹き抜け構造が採用されている建物が、市内に約280施設あることを確認。全施設を対象に、安全な避難経路や手段、屋外階段や防火戸、耐火壁を備えた階段などの確保などを指導することにしている。

 一方、京都府警も、第1スタジオの模型を作製し、負傷者から、事件当時にいた場所や避難方法、目撃したことなどについて聞き取りを進めている。

 ■10月にも作品上映

 京アニ作品に触れることも支援の形の一つだ。京都府は、10月26日から京都文化博物館(京都市中京区)で開催される「京都ヒストリカ国際映画祭」で、京アニ作品を上映すると明らかにした。

 11回目となる今回はアニメをテーマにすることがもともと決まっていたが、「若者の心に寄り添う独自のアニメーションを発信し、作り手を大切にすることで多くの若者やアニメーターから支持を得ている京アニ作品を紹介したい」と上映を決めた。

 具体的な日程と上映作品は未定だが、制作にかかわった関係者に思いを語ってもらうという。プログラム発表は10月上旬になる見込みだ。

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