常磐道あおり運転、供述で浮かぶ宮崎容疑者の人物像

 茨城県守谷市の常磐自動車道でのあおり運転殴打事件で、傷害容疑で会社役員の宮崎文夫容疑者(43)が逮捕されてから、28日で10日になる。「頭にきて追いかけた」「頭にきたので殴った」…。取材で明らかになった宮崎容疑者の供述からは、自らの「怒り」をコントロールすることを不得手とする人物像が浮かぶ。

 事件は10日午前6時15分ごろ、常磐道上り線の守谷サービスエリア付近で起きた。

 宮崎容疑者は、茨城県阿見町の男性会社員(24)の車の進行を阻み停止させた後、「殺すぞ」などと怒鳴りながら顔を複数回殴りけがをさせた疑いが持たれており、容疑を認めている。

 殴ったのは、宮崎容疑者ともみ合いになった際に男性がブレーキから足を離してしまい、宮崎容疑者の車に追突したからだった。

 調べに対し、宮崎容疑者は「ぶつけられて頭にきたので殴った」と供述し、同乗していた喜本奈津子容疑者(51)=犯人隠避容疑などで逮捕=は「追突されると(宮崎容疑者が)殴りだした。突然のことでびっくりして止めに入れなかった」と話している。

 そもそも、男性の車を止めたこと自体、宮崎容疑者の「怒り」が引き金となって起きた行為だった。

 殴打事件の直前、宮崎容疑者は男性の車に対し車間距離を詰めたり急減速したりするあおり行為を数キロに渡って続けた。「被害者の車に進行を妨害されたと感じ、頭にきて追いかけた」(宮崎容疑者)という。

 県警は、この行為が道路交通法の車間距離保持義務違反や急ブレーキ禁止違反に該当する可能性が高いとみて、被害者から提供されたドライブレコーダー映像の解析などを進めている。

 宮崎容疑者は、殴打時について「力を込めて殴ってしまった。やり過ぎた。反省している」と悔悟の念を口にする一方、直前のあおり運転については次のように主張している。

 「危険な運転をしたつもりはない」

 その供述からは、自らの行為を冷静に振り返る視点は感じられない。(永井大輔)

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