「まるで捜査本部設置」…常磐道あおり殴打、捜査当局も異例「大事件」対応

 茨城県守谷市の常磐自動車道で起きたあおり運転殴打事件は、宮崎文夫容疑者(43)=傷害容疑で逮捕=に対する全国指名手配など、あおり運転をめぐる捜査としては異例の対応が続いている。危険な運転行為に対する関心の高まりに加え、宮崎容疑者の特異な言動の映像が繰り返し報じられたことで、世間の注目度は格段に上がった。社会的反響の大きさに後押しされるように、捜査当局も「大事件」としての扱いに踏み切った。

 「まるで捜査本部でも設置されたかのようだ…」

 茨城県警の捜査幹部が漏らした言葉が、今回の事件の対応の異例さを如実に物語っている。

 あおり運転に絡む事件で容疑者の全国指名手配に踏み切るケースは極めて珍しい。捜査関係者によると、社会的反響の大きさも要因だったという。指名手配した16日夜の時点で、宮崎容疑者による殴打の様子はすでにテレビのニュース番組で繰り返し報じられており、捜査の行方に注目が集まっていたからだ。

 宮崎容疑者が取手署に移送された19日未明、署の付近には、報道陣だけでなく近隣の住民らも大勢集まり、スマートフォンのカメラを向けるなどしていた。

 その後、宮崎容疑者と喜本奈津子容疑者(51)=犯人隠避容疑などで逮捕=は20日に水戸地検の本庁に送検された。県警関係者は「取手署が扱う事件の場合、通常は本庁ではなく土浦支部に送る。検察側の判断だが、事件の社会的反響を考慮したのではないか」と指摘する。

 種部滋康県警本部長は21日の定例記者会見で「捜査を尽くして、事件の解明に努める。社会の関心が高まっている中、あおり運転を含む危険な運転は厳粛に取り締まる」と強調した。(永井大輔)

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