京アニ生存者 2階から飛び降り救助か 被害者8割が20~30代

 京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」(京アニ、本社・京都府宇治市)第1スタジオで起きた放火殺人事件で、生存者の多くが2階ベランダから飛び降りていたことが14日、捜査関係者への取材で分かった。建物内はらせん階段などを通じて出火からまもなく炎や煙に包まれたとみられ、逃げ場が限られていた状況が明らかになってきた。死者、負傷者ともに20~30代が8割近くを占めたことも判明した。

 捜査関係者によると、建物内には事件当時、20~61歳の計70人の社員がいたとみられる。1階の6人と2階の21人、3階の7人が救助されたが、多くがやけどを負っただけでなく、2、3階で勤務していた社員は飛び降りた際に骨折した人も多いという。

 京都府警によると、この事件で男性14人、女性21人の計35人が死亡した。年代別では、最も多かったのが20代で16人、30代が11人、40代が7人、60代が1人だった。死因は焼死22人、一酸化炭素中毒死5人、窒息死5人、全身やけど2人。残る1人については引き続き調べている。

 負傷者は、後に負傷が判明した社員1人を加えた34人でこのうち現在も8人が入院中。命の危険がある重篤な状態の人が3人いるほか、重体1人、重傷25人、軽傷5人となっている。年代別では20代が最多で15人、30代が11人、40代が6人、50代が2人。このほか、40代の男性1人はけががなかった。

 府警は14日までに、35人に対する殺人や、負傷者ら35人に対する殺人未遂、現住建造物等放火などの疑いで、さいたま市見沼区大和田町、青葉真司容疑者(41)の逮捕状を再取得。青葉容疑者も重いやけどを負って現在も入院中で、逮捕まで時間がかかる見通し。

 また、青葉容疑者が、事件2日前の7月16日に利用したJR京都駅近くのインターネットカフェで、同社に関連する地図を検索した形跡がなかったことも、捜査関係者への取材で分かった。青葉容疑者は身柄確保時に地図やスマートフォンを持っておらず、府警は、あらかじめ現場や本社周辺の位置関係を把握していたとみて、自宅アパートから押収したタブレットや複数のスマートフォンを解析するなどして調べる方針。

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