大阪北部地震の復興状況把握へ 摂津市が被災世帯にアンケ

 昨年6月の大阪北部地震を受け、大阪府摂津市は、住宅が被災した市内の1245世帯を対象に復興状況などを把握するためのアンケートを実施した。発生から1年以上経過したが、市内の被災住宅がどんな状況にあるのか正確には分かっていなかった。震度6弱を観測した同府高槻市や茨木市も同様で、摂津市は現状を確かめることで今後の災害対策に活用したいとしている。(張英壽)

 摂津市は震度5強を観測。2762件の罹(り)災(さい)証明書を発行し、約98%を一部損壊の住宅が占めた。アンケートは、証明書の発行を受けた世帯のうち、住宅の修繕が必要とみられる世帯を対象に7月12日に発送、同31日までに投函(とうかん)するよう求めた。現在、集計が行われている。

 アンケートはほとんどが選択式で、計21問。持ち家か借家かなどを尋ねたうえで、持ち家の場合は住宅の現状について質問。修繕、住み替え(転居)、建て替えが完了しているかどうかを聞き、業者を決めていない場合や、迷っているケースにはその理由を問う項目もある。

 市防災管財課によると、アンケート結果は今秋までに市ホームページなどで公開するとしている。

 被災地では地震に加え、昨年9月には台風21号に襲われたことから、屋根を修理する瓦業者の不足が課題となった。このため、発生から1年を超えても屋根にブルーシートをかぶせた住宅が点在している。

 森山一正市長は「現状を把握し、活用してもらえる制度や求められる支援につなげていきたい」と話している。

 【大阪北部地震】 昨年6月18日午前7時58分に発生。震源地は大阪府北部で、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6・1。同府高槻市、茨木市、枚方市、箕面市、大阪市北区で震度6弱、摂津市、豊中市、吹田市などで震度5強を観測した。総務省消防庁によると、死者は府内の6人で、負傷者は7府県の462人。府内の住宅被害は5万3831棟で、一部損壊が99%以上の5万3368棟を占めている。

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