「がん細胞自滅」と健康食品を販売 容疑の社長ら逮捕

 がん患者らに健康食品を「がん細胞が自滅する」と宣伝して販売したとして、大阪府警生活環境課は7日、医薬品医療機器法違反(未承認医薬品の広告、販売)容疑で健康食品販売会社「シンゲンメディカル」(東京都中央区)の社長、藤岡成友(まさとも)容疑者(46)=東京都港区=ら同社幹部4人を逮捕した。いずれも容疑を否認し、藤岡容疑者は「私としては適法に広告販売していたつもりです」と供述している。

 逮捕容疑は今年3~6月ごろ、医薬品としての承認を受けていない健康食品「全分子フコイダンエキス2000」にがん細胞を自滅させる効能効果があるなどとインターネット上で広告し、いずれも大阪府内の60代の男女3人に販売したとしている。3人のうち2人はがん患者で、ほかの1人も親族ががんを患っていたという。

 府警などによると、この商品は約3千円で仕入れていたが、約5万2千円~8千円で販売。同社は平成20年に大阪市で設立し、当初から海藻由来の成分を含んだ「フコイダンエキス」と称する商品などを販売。過去3年間だけでも約9900人に商品を販売し、約28億7千万円を売り上げていたという。

 同社はホームページで、商品に含まれる成分について、実験結果や学会での発表情報として「がんの成長を阻害することが確認された」などと記載していた。実際の効果にかかわらず、厚生労働大臣から医薬品として承認されなければ、こうした表示は認められていない。

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