現場にバケツ、ライター 着火剤で点火か 京アニ放火

 京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」(本社・京都府宇治市)のスタジオで起きた放火事件で、現場1階のらせん階段付近からバケツや簡易ライター、着火剤が溶けた状態で見つかったことが20日、捜査関係者への取材で分かった。身柄を確保された青葉真司容疑者(41)は「ガソリンをまいて火をつけた」と供述しており、京都府警は、青葉容疑者が携行缶で運んできたガソリンをバケツに移し、簡易ライターと着火剤を使って放火した疑いがあるとみて、調べを進める。

 青葉容疑者は同日、全身にやけどを負い容体が重く、より高度な治療を受けさせる必要があるとして、京都市内の病院から大阪府内の病院に転院した。

 溶けたバケツや簡易ライターなどは府警の現場検証で見つかった。このほか現場検証では、施錠されていたかどうか未確認だったスタジオの屋上に出る扉について、中から開けられる状態だったことも分かった。3つの鍵がついていたが施錠されておらず、内側から開閉できる状態だったという。3階から屋上に至る階段では亡くなった34人のうち19人が発見されている。

 さらに、亡くなった34人のうち5人が焼死だったことが判明。捜査関係者によると、死因が特定されたのは、1階で発見された20~30代の女性1人▽2階で発見された20~30代の男性、30~50代の女性、20~40代の女性の3人▽3階から屋上に至る階段で発見された20~40代の女性1人-の計5人。

 残る29人の死因は一酸化炭素中毒死とみられるが、府警は全員の死因を確定するため、順次司法解剖していく。

 一方、青葉容疑者は、平成7年度から3年間、埼玉県文書課の非常勤職員として働いていた。関係者によると、各部署へ手紙などを配る仕事をしていたといい、「当時はまともに見えた」と話している。

 また府警によると、死者34人のうち性別不明だった1人は女性と判明。性別の内訳は男性13人、女性21人となった。

 現場となった京都アニメーションのスタジオそばには20日、新たに献花台が設けられた。ファンや関係者らが長蛇の列をつくり、冥福を祈った。献花台には花束のほか、飲料水や菓子、手紙、メッセージ入りの色紙や京都アニメーション制作のアニメグッズなどが置かれていた。

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