京アニ放火 容疑者と直接トラブル確認できず 一方的な恨み募らせたか

 京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」(本社・京都府宇治市)のスタジオで18日発生した放火事件で、火をつけたとして京都府警が身柄を確保した青葉真司容疑者(41)と同社の間に直接的なトラブルが確認されていないことが20日、分かった。就業歴や作品の応募などもなく、京都府警は青葉容疑者が一方的な恨みを募らせていた可能性もあるとみて調べを進めている。

 取材に応じた同社の八田(はった)英明社長は20日午前、「われわれも混乱している状況だ」としたうえで、青葉容疑者について「過去にトラブルもなかったし、作品の応募なども受け付けていない。名前も知らず、一切の関わりがない」と説明した。

 青葉容疑者は身柄を確保された際、「小説を盗んだから放火した」という内容の供述をしていたが、現在は全身やけどで入院しており、発言の真意は判然としていない。京都府警によると、確保時には警察官に対し「おれをパクるんか」とも供述していたという。

 青葉容疑者はやけどの症状が重く、高度な治療が必要なため、京都府内の病院から大阪府内の病院にヘリで移送された。

 一方、現場検証の結果、建物の1階から3階までをつなぐらせん階段の1階付近の燃え方が特に激しいことが判明した。らせん階段をつたって炎が燃え広がったとみられ、府警は出火当時の状況を詳しく調べている。

 捜査関係者によると、男はスタジオに侵入してすぐに液体をまき、直後に爆発が起きたとみられる。京都市消防局によると、スタジオは1階から3階までつなぐらせん階段があり、吹き抜け構造となっていた。

 火災は18日午前10時半ごろ発生。男が侵入して「死ね」と叫んで液体をまいた後に爆発が起こり、鉄骨コンクリート3階建て建物がほぼ全焼し、34人が死亡、34人が負傷している。

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