NGT運営会社に訴えられた男性ファン、争う構え 損賠訴訟の口頭弁論

 新潟を拠点に活動するアイドルグループ「NGT48」の元メンバー、山口真帆さん(23)に対する暴行事件の影響で芸能活動を休止せざるを得なくなったなどとして、運営会社「AKS」(東京)が男性ファン2人に3千万円の損害賠償の支払いを求めた訴訟の第1回口頭弁論が10日、新潟地裁(篠原礼裁判長)で開かれ、2人は請求の棄却を求め、争う構えを示した。AKSの代理人弁護士は閉廷後、「公開の場で原因の究明を進め、再発防止につなげたい」と話した。

 この日の裁判に出廷したのは、AKSの代理人弁護士ら2人だけで、被告側の姿はなかった。被告側が事前に提出した答弁書では、AKSの請求の棄却を求め、事実関係の認否については追って行うとしているという。

 AKSの代理人弁護士は報道陣の取材に対し「暴行の態様や因果関係などが争点となる。最も重要なのは真実の発見だ」とした上で、「事件に他のメンバーは関わっていない」と強調した。証人としてメンバーの出廷を求める可能性も示唆。山口さんについては「個人のプライバシーや個人の意思があるので、本人の意思を尊重しながら(証人申請を)検討していきたい」とした。

 この日、同地裁にはNGT48のファンら約150人が傍聴券を求めて行列をつくった。抽選の結果、47人が当選。倍率は約3倍だった。裁判を傍聴した福島市の50代男性は「長引きそうだが、山口さんにもNGT48にも、良い結果になるようにどちらも応援していきたい。山口さんの出廷が解決への一番の近道ではないか」と感想を話した。

 第2回口頭弁論の期日は未定。9月20日に進行協議が開かれる予定。

 この事件では、2人は昨年12月8日午後9時ごろ、新潟市内の山口さんの自宅マンションの玄関先で、山口さんの顔を手でつかんで押したなどとして、新潟県警に暴行容疑で逮捕された。新潟地検は同月28日、2人を不起訴処分にした。処分理由は明らかにしていない。

 訴状などによると、2人は事件直後、山口さんらに事件の経緯などを聞かれ、他のメンバーが関与していると返答。このため、グループ内の信頼関係が損なわれたり、インターネット上で他のメンバーへの嫌がらせ行為が起きるなどして、NGT48は劇場公演やツアーを中止せざるをえなくなった。このほか、NGT48が出演していた広告が打ち切られたことなどによる損失やメンバーの警備対策費、第三者委員会への報酬も発生した。

 AKSはこれらの損害の総額が1億円以上にのぼると計算し、そのうちの3千万円を2人に賠償するように求めていた。

 山口さんは5月18日、親しいメンバー2人とともにNGT48を卒業。事件発覚後、NGT48は本格的な活動が困難になっている。

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