西日本豪雨1年 防災重点ため池6万カ所超 農水省、再選定で拡大

 農林水産省が自然災害で人的被害が生じる恐れがある「防災重点ため池」を新たな基準で再選定した結果、5月末時点で6万3722カ所が対象になることが明らかになった。これまでの約1万1千カ所から大幅に拡大し、農業用ため池の総数(16万6638カ所)の4割弱を占めた。2府4県で計32カ所のため池が決壊した西日本豪雨は、6日で最初の大雨特別警報が出てから1年。農水省は決壊を防ぐ補強や緊急連絡体制の整備といった対策を優先的に進めている。

 農水省は再選定後の「ため池マップ」を今年度中に作るよう全国の市町村に要請し、浸水想定区域図の早期作製も求めた。6月11日の会見で、吉川貴盛農水相は「住民の避難行動につながる対策や補強を進めたい」と語った。

 再選定された防災重点ため池の数は、都道府県別では兵庫が9135カ所で最多。広島の8167カ所、香川の5849カ所が続いた。一方、農業用ため池の廃止が進んだことも分かり、総数は平成26年3月末時点の約19万8千カ所から大きく減少した。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ