川崎殺傷28日で1カ月 心の傷癒えず未だ欠席の児童も

 川崎市多摩区でスクールバスを待つ私立カリタス小学校の児童ら20人が殺傷された事件から28日で1カ月となるのを前に、カリタス学園で27日、学園の高松広明事務局長が記者団の取材に応じ、「学園としては全体的に落ち着いた様子になっている」としつつも、事件で外傷を負って入院している児童や、心的ストレスで長期欠席している児童がいることを明かし、「児童の心の底には傷があり、それを埋めるにはまだ時間がかかる」と話した。

 学園によると、児童からカウンセラーに「(悪い)夢を見る」や「後ろから人が来るような気がする」などの相談があるという。学園では、児童の心のケアのため、児童全員に面談を実施するとともに、市と協力して学校にカウンセラーを2人常駐させる体制をとっている。

 また、登校後、授業を受けるのがつらくなって教室を出る児童もおり、そういった児童に対しては、用意した休憩スペースに誘導し、カウンセラーや教員が話を聞いている。

 登下校時の警備面では、登戸駅やバス停に、教員や警備員を事件前よりも人数を増やして配置している。現在、市からバスの有償提供を受けて、登戸駅からのチャーター便を出しているが、2学期以降の運用は未定という。

 高松事務局長は「この1カ月間、一貫して子供たちのことを一番に考えた対応をしてきた。登下校時の児童の安全確保を模索しながら、今後も対応にあたっていく」と話した。

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