車で振り落とし、殺意否認 仙台、あおり運転注意され

 あおり運転を注意した男性をトラックにしがみつかせたまま蛇行運転し、約6キロ先の路上で振り落として負傷させたとして、殺人未遂罪に問われた埼玉県上尾市のトラック運転手、伊藤照晃被告(46)に対する裁判員裁判の初公判が24日、仙台地裁(江口和伸裁判長)で開かれた。伊藤被告は「やったことは間違いないが、殺意はなかった」と起訴内容を一部否認した。判決は7月2日に言い渡される。

 検察側は冒頭陳述で「被害者をしがみつかせたままトラックを一度も停止させることなく蛇行運転などをし、最高時速は約90キロに達していた」と指摘。「被害者が死亡する危険性を認識していた」と主張した。一方、弁護側は「被告はパニック状態に陥り、冷静にものごとを判断できる状態になく、被害者が死亡する危険性を認識していなかった」として、殺人未遂罪にはあたらないと述べた。

 起訴状などによると、伊藤被告は昨年6月26日午前12時20分ごろ、大河原町内の交差点で信号待ちの際、伊藤被告のあおり運転を注意したトラック運転手の50代男性が、ドアハンドルをつかんでいる状態にもかかかわらずトラックを急発進。その後約6キロにわたり平均時速約60キロで蛇行運転などを行い、男性を路上に転落させて約3週間のけがを負わせたとしている。

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