転居やDV「リスク高い」 野田虐待死検証の副委員長

 千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が1月に死亡した虐待事件で、県柏児童相談所の対応を調査する県検証委員会の小木曽宏副委員長が9日、千葉市で講演し「一家は転居や転校を繰り返し、ドメスティックバイオレンス(DV)の疑いもあった。虐待リスクが高いと理解すべきだった」と児相の対応を問題視した。

 小木曽氏は東京経営短大教授で、児童養護施設の施設長の経験もある。心愛さんのケースは「行政や学校間で家庭内の問題が共有されにくい上、地域社会とも分断され、虐待が密室化してしまった」と指摘。家庭内のDVがある場合、虐待が隠蔽されやすいとの過去の教訓も「今回は生かされなかった」と述べた。

 札幌市中央区の池田詩梨(ことり)ちゃん(2)が衰弱死した事件にも言及し「二度と起きないようにと思うが、限界を感じることもある。積み重ねてきた教訓をもう一度確認し、再発防止につなげたい」と語った。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ