東京都が踏み間違え防止装置の購入補助へ 高齢者事故対策で

 高齢ドライバーによる死亡事故が全国各地で相次いでいることを受け、東京都は4日、アクセルとブレーキの踏み間違いなどを防止する装置の購入費用を補助する考えを明らかにした。対象とする装置や予算規模、補助事業の開始時期などは未定で、5日から具体的な検討を進める。

 小池百合子知事は4日開会した都議会定例会の所信表明で、「高齢運転者の事故が社会問題となっている。事故防止のための手を迅速に打たねばならない」と強調。安全運転の確保や、運転免許の自主返納への理解促進に努めるとともに、「緊急対策として急発進を防ぐなど事故防止に効果的な装置の取り付けに対する補助金を新たに実施する」と明言した。

 踏み間違いを防ぐ装置では、アクセルとブレーキをつなげる特殊な金属製のペダルを後付けすることで一体化させる「ワンペダル」などがある。ワンペダルは熊本県玉名市の鉄工所「ナルセ機材」が開発。ブレーキは従来通り踏み込む仕組みだが、アクセルはレバーを足で横にスライドさせる形。パニックになって反射的にペダルを踏み込んでもアクセルは作動しない。

 価格は約20万円だが、すでに900台ほど売れ、同社の担当者は「踏み換える必要がなくなるので、利用者の評判も良い」と手応えを語る。

 また、トヨタ自動車とダイハツ工業も、車に後付けできる安全装置をそれぞれ発売。壁などの障害物が近くにある状態で強くアクセルを踏むと、車両に取り付けたセンサーが働いて急発進を抑制する。

 都は5日に幹部職員らによるプロジェクトチームを立ち上げ、こうした装置の補助の仕組みを含め、高齢者や子供の交通安全対策などについて議論する。

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