同居の伯父らと1月以降、顔合わせず 川崎20人殺傷、接触避けて犯行準備か

 川崎市多摩区でスクールバスを待つ私立カリタス小の児童ら20人が殺傷された事件で、岩崎隆一容疑者(51)=犯行後に自殺=が今年1月以降、同居の伯父らと顔を合わせていなかったとみられることが4日、捜査関係者への取材で分かった。事件直前には外出頻度が増していたことも判明した。事件は同日で発生から1週間。神奈川県警多摩署捜査本部は、岩崎容疑者が家族との接触を避けつつ、犯行準備を入念に進めた疑いがあるとみて調べている。

 捜査関係者によると、岩崎容疑者は長く引きこもりを続け、同居の伯父夫婦とも接触を避けていた。伯父夫婦は特に「(今年)1月以降は会っていない」と説明しているという。

 1月は、将来を懸念した伯父夫婦が岩崎容疑者に引きこもりの懸念を手紙で伝達。岩崎容疑者が「引きこもりとは何だ」と反発を示した時期で、この件以降、接触を完全に断った可能性がある。

 岩崎容疑者は事件当時は短髪だったが、以前は髪が長かったといい、伯父夫婦は、自殺した岩崎容疑者の身元確認を写真で求められた際に本人との確証を持てなかった様子だったとされる。短髪だったことも知らなかった。

 岩崎容疑者は、翌2月に外出し、東京都町田市の量販店で襲撃に使った2本の包丁を購入。事件直前にも外出する姿が近隣住民に何度か目撃されている。

 事件4日前の5月24日にも、岩崎容疑者とみられる男が現場周辺などの防犯カメラに写っており、下見をしていたとみられている。また、自室の捜索ではカレンダーが発見され、1月以降、外出を繰り返したことがうかがえる記載が残されていた。

 事件は5月28日午前7時40分ごろ、多摩区登戸新町の路上で発生した。岩崎容疑者が両手に包丁を持ち、次々とバス待ちの児童らを襲撃、計20人が被害に遭った。保護者の外務省職員、小山智史(おやま・さとし)さん(39)とカリタス小6年、栗林華子(はなこ)さん(11)が死亡、保護者の女性(45)と女児2人が重傷を負った。

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