犯行直前、頻繁に外出か 川崎20人殺傷

 川崎市多摩区でスクールバスを待つ私立カリタス小の児童ら20人が殺傷された事件で、引きこもり状態だった岩崎隆一容疑者(51)=犯行後に自殺=の外出頻度が事件直前に増えていたとみられることが4日、捜査関係者への取材で分かった。神奈川県警多摩署捜査本部は、襲撃が大量殺傷を狙った計画的犯行だったとみており、事件前の行動を詳しく調べている。

 捜査関係者によると、岩崎容疑者は、少なくとも10年以上にわたって引きこもり生活を続けていた。しかし、同居の伯父夫婦から今年1月に将来のことを尋ねられると反発。2月に外出し、東京都町田市の量販店で包丁2本を購入したとみられている。

 また、自室のカレンダーからは、その後も外出を続けていたと推察される記録があることが分かった。事件直前には、実際に外出する姿が複数回、近隣住民らにも目撃されていた。

 捜査本部の調べでは、襲撃4日前の5月24日には、現場を下見していた疑いがあることも判明している。岩崎容疑者と特徴が酷似した短髪の男が、自宅最寄りの小田急線読売ランド前駅から現場最寄りの登戸駅へ電車で移動し、現場付近を訪れる姿が防犯カメラに記録されていた。

 こうした状況から事件直前に岩崎容疑者の外出の頻度が増えていたとみられ、捜査本部は襲撃の動機や計画との関連を調べている。

 事件は5月28日午前7時40分ごろ発生。保護者で外務省職員の小山智史(おやま・さとし)さん(39)と同校6年の栗林華子(はなこ)さん(11)が死亡し、保護者の女性(45)と女児2人が重傷を負った。

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