川崎殺傷1週間、現場の献花絶えず 学校は5日再開

 川崎市多摩区でスクールバスを待つ私立カリタス小の児童ら20人が殺傷された事件は4日、発生から1週間を迎えた。現場のバス停付近には今も献花に訪れる人が後を絶たない。児童や保護者の悲しみや心の傷は今も癒えておらず、学校側は再開日を当初の3日から5日に延期。4日午後にも保護者説明会を開き、当面の登校方法などについて説明する方針だ。

 事件現場にはたくさんの花や菓子が供えられ、鼻をすすりながら祈る人の姿もある。栃木県から来たという女性は「この事件を忘れないように、二度と起きないようにと思い手を合わせた」と話した。

 静岡県藤枝市の会社員、大石直哉さん(42)は家族旅行中に事件現場が近くと知り弔いに訪れ、小2の娘(8)と保育園児の息子(5)がそれぞれ手に持ったリンゴジュースを現場に供えた。大石さんは「同じ子供を持つ身として二度と起こってほしくない。安らかに眠ってほしい」と祈りをささげた。

 小田急線登戸駅前で生花店を営む野口澄子さん(56)は「事件翌日から1日300人くらいが献花を求めに来ている。中には涙ぐんでいる人もいた」と語る。「これほど辛い花束作りは初めて。本当に言葉にならない」と自身も声を震わせた。

 小学校と同時に休園となっていた系列のカリタス幼稚園は3日から登園を再開し、4日は場所を変更してバスの送迎も再開した。4日朝の登戸駅前では、警備員が周囲を警戒する中、保護者が制服を着た園児の手をしっかり握り、乗せたバスが出発するまで心配そうに見守った。

 休校が続くカリタス小は、隣接する幼稚園や系列の中高に園児や生徒が次々に入っていくのと対照的にひっそりとしており、人の出入りはほとんどない。

 小学校の近所に住む女性(80)は「事件のすぐ前にあった運動会はとてもにぎやかだったのにこんなことになって悲しい。登校が再開したらいつもと変わらず迎えてあげたい」と話した。

 事件は5月28日午前7時40分ごろ、多摩区登戸新町の路上で発生した。岩崎隆一容疑者(51)が両手に包丁を持ち、次々とバス待ちの児童らを襲撃、計20人が被害に遭った。保護者の外務省職員、小山智史(おやま・さとし)さん(39)とカリタス小6年、栗林華子(はなこ)さん(11)が死亡、保護者の女性(45)と女児2人が重傷を負った。

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