駅から5分で直行し犯行、児童の動き把握か 川崎20人殺傷

 川崎市多摩区でスクールバスを待つ私立カリタス小の児童ら20人が殺傷された事件で、岩崎隆一容疑者(51)=犯行後に自殺=が犯行当日、駅に到着して現場に約5分で直行し犯行に及んでいたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。また、事件の4日前には下見をした疑いがあることも判明。神奈川県警多摩署捜査本部は、児童らの動きを把握した計画的な犯行だったとの見方を強めている。

 捜査関係者によると、岩崎容疑者は事件当日の28日午前7時ごろに自宅を出て7時半ごろ、最寄りの小田急線読売ランド前駅から電車に乗り、同7時35分ごろ登戸駅に到着した。同駅から現場までは約200メートルの距離だが、防犯カメラの映像などから、岩崎容疑者は現場に直行し、約5分で躊躇(ちゅうちょ)なく犯行に及んでいたことが確認された。

 一方、事件発生と同時間帯の先月24日朝には、現場周辺の防犯カメラに岩崎容疑者とみられる男が映っていた。さらに読売ランド前駅と登戸駅でも同じ男の姿が確認されたという。男は犯行時の岩崎容疑者と同じ丸刈りだったが、所持品はなかったとみられる。

 カリタス小は通学時に現場の停留場と学校を結ぶスクールバスを複数運行。事件が起きた午前7時40分前後は多数の生徒が列になりバスを待つ時間帯だった。

 ただ、カリタス小は25日の土曜日が運動会で、27日の月曜日は振り替えの休校日。このため、岩崎容疑者が下見をしたとみられる24日の金曜日が事件前の最後の通常登校日だった。

 一方、岩崎容疑者が襲撃で両手に持った刃渡り約30センチの包丁2本は、今年2月に東京都町田市の量販店で購入した新品だったとみられている。

 こうした状況から、捜査本部は、岩崎容疑者が凶器の準備を進める一方で、児童が多く集まる登校の状況を事前に調べていた可能性があるとみて調べを進めている。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ