2本の刃物同時購入 多数襲撃を入念に計画か 川崎19人殺傷

 川崎市多摩区でスクールバスを待つ私立カリタス小の児童ら19人が殺傷された事件で、岩崎隆一容疑者(51)=犯行後に自殺=が、所持していた4本の包丁のうち2本を同時に購入していた可能性があることが31日、捜査関係者への取材で分かった。4本はいずれも新品で殺傷能力が高く、神奈川県警多摩署捜査本部は、多数を襲撃する計画を入念に練っていたとみて調べを進める。

 また、岩崎容疑者が10年以上も医療機関の受診形跡がないことや、自室にインターネットに接続する環境がなかったことも判明。捜査本部は引きこもりが相当な長期に及んでいたとみて動機の解明も急いでいる。

 岩崎容疑者は襲撃に2本の包丁を使用、リュックにも2本を隠し持っていた。捜査関係者によると、このうち2本が同じ店で同時に売れていたことが捜査から浮上。岩崎容疑者の自室からはレシートは見つからなかったが、販売の状況などから購入者が岩崎容疑者の可能性があるという。

 また、自室からは海外の猟奇殺人について書かれた雑誌2冊も発見された。いずれも10年以上前に発行されたもので、今回の犯行様態とは異なっていたが、捜査本部は、動機の一端を探る手がかりになるとみている。

 岩崎容疑者は医療機関を長く受診しておらず、長期に引きこもっていたとみられ、同居の伯父夫婦とも顔を合わせていなかった。

 県警が犯行後に岩崎容疑者の顔写真を示して身元確認を求めたが、伯父夫婦は本人かどうか自信を持てない様子だったという。「あの人は髪が長い。こんなに髪が短くない」などとも話していたとされ、直前に短髪にした可能性もある。

 周辺の防犯カメラや目撃情報から襲撃の詳細も明らかになった。岩崎容疑者はまず保護者で外務省職員の小山智史(おやま・さとし)さん(39)を襲い、次に小学6年の栗林華子(はなこ)さん(11)の首を刺した。さらに、児童の列を襲う中で、保護者の女性(45)に重傷を負わせたという。

 その後、児童の列を離れて自らの首を刺し、もう一度首を切って自殺した。

 一方、事件を受けてカリタス小では休校措置が取られていたが、学校側は31日、授業再開を3日から5日に延期すると発表。4日午後に児童の心のケアなどの説明会を開くためだとしている。

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