笑顔絶えなかった小6女児、奪われた未来「悔しい」 川崎19人殺傷

 事件で犠牲になった私立カリタス小6年の栗林華子(はなこ)さん(11)は、笑顔が絶えず、周囲に愛される存在だった。「楽しい将来が待っていたのに」「悔しい」。知人らは深い悲しみの中で、岩崎隆一容疑者への憤りを募らせている。

 華子さんは、母の影響で3歳からチェロを習っていたという。指導に当たった佐藤明さん(64)によると、「きらきらぼし」から始め、レッスンでは、学校の話を楽しそうにすることもあった。

 印象に残るのは2年ほど前のコンサート。華子さんは、自らの発案で小話を披露し、観客席は笑いに包まれたという。佐藤さんは「楽しいことが大好きな子だった」と語る。

 中学受験の準備で半年前に教室をやめたが、佐藤さんは事件を知り、自宅に弔問に訪れた。華子さんは眠っているようだったという。「受験が終わったら戻ってくると言っていたのに…。悔しい」

 学校側によると、華子さんは、編入を希望して同校を見学していた家族に「外国語がたくさんできるよ」「宿泊ができるよ」などと笑顔で説明することがあったという。5月28日夜に会見を開いた倭文覚(しとり・さとる)教頭は「今でもそれが忘れられない」と無念さをにじませた。

 華子さんをタクシーで何度も送ったことがあるという男性運転手(58)が先日、「来年卒業だね」と話しかけたときには、笑顔を見せていたという。男性は「いろんな楽しい将来が待っていたはずなのに…」と悼んだ。

 父の武史さんは29日、弁護士を通じ、《人生で最も大切な、最愛の娘を突然奪われ、今は全く気持ちの整理がつかない状態です。ただただ、失ったもののあまりの大きさと深い悲しみに打ちひしがれております》とするコメントを公表。自宅や近隣での取材を控えるよう要請するとともに、深い悲しみをつづった。

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