新品の包丁入手し犯行 襲撃は数十秒、計画的犯行か

 川崎市多摩区でスクールバスを待つ私立カリタス小の児童や保護者ら19人が刃物で殺傷された事件で、犯行後に自殺した岩崎隆一容疑者(51)が新品の包丁を入手し犯行に及んでいたことが29日、捜査関係者への取材で分かった。自宅から現場に直行し、短時間に多数の被害者の首など上半身を中心に深く刺しており、神奈川県警多摩署捜査本部は強い殺意で、計画的に大勢を殺傷しようとした疑いがあるとみて、刃物入手の経緯などを調べる。

 捜査関係者によると、岩崎容疑者は、手袋をはめた両手に刃渡り約30センチの包丁を持って襲撃。刃物の状態は新しかったという。犯行直前、現場近くのコンビニエンスストアの敷地に置いたリュックサックからは別の包丁2本を発見。ズボンのポケットには、現金約10万円が入っていた。

 また、岩崎容疑者が路上を約50メートル走り、被害者を次々と刺し、襲撃開始から自殺まで十数秒だったことも判明。最初に、保護者で死亡した外務省職員の小山智史(おやま・さとし)さん(39)を背後から複数回刺し、約5メートル離れた場所にいた女性(45)に重傷を負わせたうえ、死亡した同小6年の栗林華子(はなこ)さん(11)ら列になってバスを待っていた児童らを襲った直後、自分で首付近を刺した。

 防犯カメラなどを解析した結果、岩崎容疑者は28日午前7時ごろ、同市麻生区の自宅を出て小田急線読売ランド前駅から3駅先の登戸駅へ電車で移動。同駅から西へ約200メートルの現場へ直行したとみられ、同7時40分ごろ犯行に及んだ。

 捜査本部は29日、殺人容疑で岩崎容疑者の住居を家宅捜索した。捜査員ら約10人が段ボールなどを持って室内に入った。捜査本部は容疑が固まり次第、容疑者死亡のまま書類送検する方針。

 事件は28日午前7時40分ごろ、川崎市多摩区登戸新町の路上で発生。計19人が被害に遭い、2人が死亡、3人が重傷を負った。

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