現場の交差点は渋滞多発、右折に焦り 大津事故

 事故が発生した大津市大萱の周辺住民によると、現場の県道交差点は、見通しがいいものの、滋賀県第2の都市である草津市方面にに向かう右折車が多く、「よく混雑している交差点」として知られていた。

 「右折できる時間が短いので、焦って曲がろうとする車が多い印象がある」。事故後、近隣住民の男性(68)は現場についてこう語った。近くの無職の女性(81)は、琵琶湖沿いの直線道路のため「眺めも良く、直進車のスピードが出がちだ」と説明する。

 滋賀県警によると、この交差点では過去5年間に人身事故はなかったものの、物損事故は13件あった。このうち、追突事故は6件、直進車と右折車の事故は3件発生している。

 事故対策のため、滋賀県は車道に減速帯を表示。県道路保全室の担当者は「現場は交通量が多く、渋滞も発生する。車のスピードも速いため危険箇所として対策を講じていた」としており、事故を受けて新たな交差点対策を検討中という。

 交通事故総合分析センター(東京)によると、平成29年に起きた人身事故47万2165件の約4割が交差点内の事故。このうち約3割が右折事故だった。同センターの担当者は「右折は歩行者や対向車など多くの危険に同時に注意を向けなければならず、非常に高度な作業。ちょっとした油断で安全確認を怠ると重大事故につながることがある」と指摘している。

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