大津事故「衝突音で相手に気付いた」前方不注意か

 大津市大萱の県道交差点で車2台が衝突し、うち1台が保育園児らの列に突っ込み、園児2人が死亡した事故で、乗用車を運転して右折しようとした大津市一里山の無職、新立(しんたて)文子容疑者(52)=自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で逮捕=が「ガシャンという衝突音で初めて相手の車に気付いた」と供述していることが9日、滋賀県警大津署への取材で分かった。

 新立容疑者は「前をよく見ずに右折した」とも供述。軽乗用車で直進してきた同市若葉台の無職、下山真子(みちこ)さん(62)は、「(右折してきた)車が止まってくれると思っていた。とっさにハンドルを切ったが衝突した」と説明しており、同署は新立容疑者の前方不注意が事故につながった可能性があるとみて調べている。

 下山さんは同法違反(過失傷害)容疑で8日に現行犯逮捕されていたが、「勾留の必要がない」として同日夜に釈放された。

 2人とも園児らに対し、謝罪しているという。

 同署によると、衝突した2台とも損傷はフロントガラスなど車体の一部にとどまっていた。現場に残っていたブレーキ痕とみられていた跡は、軽乗用車が衝突した際にパンクした右前輪がつけたものと判明。

 軽乗用車には、歩道の縁石に接触した跡がなく、衝突した際の勢いのまま、軽乗用車が突っ込んだことにより被害が大きくなった可能性があるという。

 同署は、現場や車の損傷状況から、衝突した2台とも法定速度(上限60キロ)以下か、大幅に超過しない状態で交差点に進入していた可能性が高いとみて、軽乗用車に搭載されたドライブレコーダーの解析を急ぐ。

 事故では、「レイモンド淡海保育園」の伊藤雅宮(がく)ちゃん(2)と原田優衣ちゃん(2)が死亡し、1人が意識不明の重体。園児と保育士13人も重軽傷を負った。

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