大津市で保育園児の列に車 2歳の園児2人死亡、14人が重軽傷

 大津市大萱(おおがや)6丁目の県道交差点で保育園児らの列に車が突っ込んだ事故で、滋賀県警大津署は8日、現場近くの「レイモンド淡海(おうみ)保育園」に通う伊藤雅宮(がく)ちゃん(2)と、原田優衣ちゃん(2)=いずれも同市大江=の2人が死亡したと発表した。列にいたのは2人を含む園児13人と女性保育士3人の計16人。全員が病院に搬送され、別の2歳男児が意識不明の重体。残りの園児10人と保育士3人が重軽傷を負った。

 同署によると、交差点で乗用車と軽乗用車が衝突し、弾みで軽乗用車が園児らの列に突っ込んだ。同署は自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で、乗用車を運転していた同市一里山の無職、新立(しんたて)文子容疑者(52)を現行犯逮捕。同法違反(過失致死傷)容疑に切り替え、詳しい事故原因を調べる。

 軽乗用車を運転していた同市若葉台の無職、下山真子(みちこ)さん(62)も同法違反(過失傷害)容疑で現行犯逮捕したが、「勾留の必要性がない」として、同日夜に釈放した。今後は任意で事情を聴く方針。

 同署によると、雅宮ちゃんは頭や腹を強く打ち、優衣ちゃんは心破裂の状態だった。意識不明の男児は頭を強く打ったとみられ、集中治療室(ICU)で手当てを受けている。他の園児や保育士も足や肋骨(ろっこつ)を折るなどした。

 交差点を北進していた新立容疑者の乗用車が右折したところ、対向車線を直進してきた下山さんの軽乗用車に衝突。弾みで軽乗用車が歩道に乗り上げ、園児らに突っ込んだ。下山さんは直前に衝突を避けようとハンドルを切ったが、避けきれなかったとみられる。

 2人はそれぞれ県内の商業施設に買い物に行った帰りだったという。いずれもけがはない。

 園児らは散歩するため、午前10時ごろ、事故現場から南に約200メートル離れた保育園を出発。交差点で信号が青に変わるのを待っていたところ、事故に巻き込まれたという。

 現場は琵琶湖に架かる近江大橋の南側にある見通しの良い丁字路。近くには住宅や宿泊施設が立ち並ぶ。

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