ブレーキ利かず暴走か 神戸市バス 営業所を特別監査

 神戸市中央区のJR三ノ宮駅北側で21日午後、横断歩道の歩行者に神戸市営バスが突っ込み男女2人が死亡、6人が重軽傷を負った事故で、バスのブレーキがかからないまま事故が起きた疑いのあることが22日、兵庫県警葺合(ふきあい)署への取材で分かった。同署は事故後もバスが停止せず中央分離帯に衝突したことをドライブレコーダーなどから確認。車両や運転手の当時の状況について調べている。また、国土交通省近畿運輸局は同日、市営バスの中央営業所の特別監査を実施した。運行管理や車両点検に関する記録を調べる。

 事故は21日午後2時ごろ、JR三ノ宮駅北側のロータリーと阪急神戸三宮駅前を結ぶ東西の横断歩道で発生。現場手前の停留所を出て信号待ちをしようとしたバスが阪急電鉄の高架下の横断歩道に突っ込み、歩行者をはねた。

 同署は自動車運転処罰法違反(過失致死)の疑いで市交通局のバス運転手、大野二巳雄(ふみお)容疑者(64)を現行犯逮捕。調べに対し「横断歩道手前でブレーキを踏んでいたが急発進した」と供述した。同署がバスのドライブレコーダーを調べたところ、歩行者をはねた後も停止せず、現場から数メートル先の中央分離帯に衝突したことを確認した。事故後のバスのギアはニュートラルに入っていた。

 現場の道路はバスの進行方向に向けて緩やかな下り坂で、市交通局によると、バスはオートマチック車。ニュートラルでブレーキがかからなければ動く状態だったとみられ、同署が経緯を調べている。

 神戸市の久元喜造市長は22日午前、報道陣の取材に「取り返しのつかない事故で、亡くなられた方やけがをされた方に心からおわび申し上げる」と謝罪した。

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