海保に管制官育成コース 震災教訓、安全下支え「やりがいある」

 海上保安庁の「運用管制官」は、船舶への的確な情報提供を通じ、海の安全を守るスペシャリストだ。東日本大震災の津波回避のため、東京湾に船が集中した経験を踏まえ、海上保安学校(京都府舞鶴市)に昨年春、2年コースで運用管制官を育てる「管制課程」が誕生。1期生19人は、訓練に励んでいる。

 小関龍明さん(20)=さいたま市出身=は浪人中に募集を知った。「指示を出して船を動かすことは、責任が大きく、やりがいがある」と魅力を語る。

 空のイメージが強い管制官だが、海でも不可欠な存在だ。全国7カ所の海上交通センターにいる運用管制官がレーダーなどで船の動向をチェックしている。

 課程には高校などを卒業し、船や海の詳しい知識を持たないまま入る。巡視船の乗組員や機関士を目指す学生と同じ内容に加え、管制ならではの通信や語学も学ぶ。将来は、巡視船などの現場も経験する見通し。小関さんは「乗組員と管制官、両方の目を持つ職員になりたい」と話している。

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