虐待阻止、安全確認できなければ即一時保護 通告元の守秘を強化

 相次ぐ凄惨(せいさん)な虐待死に歯止めがかけられるか。東京都目黒区と千葉県野田市で2人の女児の犠牲を受けて、政府は半年ほどで2つの「緊急対策」を打ち出した。虐待は今もどこかで起きており、政府は今回、1カ月以内に虐待が疑われる子供について安全確認を指示した。ただ、わずか1日で作成した対策だけでは実効性が十分でなく、抜本的な法制度の改正に向けて取りまとめを急いでいる。(天野健作)

 「このような虐待事件が繰り返されないよう、万全を期す」。統計不正問題で連日国会で追及されている根本匠(たくみ)厚生労働相は8日朝、疲労の色を濃くしながらも、厳しい口調で意気込みを示した。

 厚労省虐待防止対策推進室の宮腰奏子(かなこ)室長は「いろいろな部分で足りなかったと自治体が認識している。きちんと不適切部分を明らかにし、ルールとしてみんなで共有することが大事だ」と強調した。宮腰室長らは7日に指示を受けて1日で対策をまとめたが、千葉の事件発生後、すぐに情報収集を始めていた。4日には野田市へ行き、児童相談所(児相)や市教委の関係者らに聴取して事実関係を確認した。

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