児童相談所、虐待リスク上昇認識も帰宅を容認 千葉・小4死亡

 千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅で死亡し、傷害容疑で両親が逮捕された事件で、県柏児童相談所が平成30年2月28日の会議で、虐待のリスクが高まったと認識しながら心愛さんを親族宅から自宅に戻す決定をしていたことが7日、県への取材で分かった。

 県などによると、2月の会議で示された「リスクアセスメントシート」で、虐待のリスクが高まるとされる「はい」の回答が一時保護解除時の5項目から8項目に増えていた。会議で帰宅を了承するか判断する材料の一つとなる児童福祉司の意見書も作成されていなかった。

 柏児相は29年11月、学校アンケートに「お父さんにぼう力を受けています」と書いた心愛さんを一時保護。12月末に親族宅での生活を条件に一時保護を解除したが、30年2月26日に父親の勇一郎容疑者(41)が「お父さんに叩かれたのは嘘」と書かれた心愛さんの署名入りの文書を示し、自宅に戻すよう迫ったため、28日の会議で対応を協議した。

 この会議で帰宅が了承され、心愛さんは3月上旬に自宅に戻った。県児童家庭課は「事務手続きに非常に不備があった」としている。

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