ゴーン疑惑「報奨金ならすごく高い」 オマーン現地

 日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(64)が、オマーンの日産販売代理店に支出させた約35億円をめぐり、東京地検特捜部の捜査が続いている。その趣旨は、ゴーン被告が主張するインセンティブ(報奨金)なのか、私的流用なのか。現地に足を運んだ。(マスカット 山本浩輔)

 アラビア半島の東南端に位置するオマーン。1月下旬、日本からの直行便はなく、アラブ首長国連邦のドバイ経由で首都マスカットに入った。空港で客を出迎える車は高級車が目立つ。砂をかぶりながらも、よく手入れされ、キラキラと輝く日産やルノーの車も見られた。

 「この国は電車が必要ないんです。みんな車で移動しているから。石油がいくらでもあるからかな」。同行してくれたオマーン人女性(26)が言った。

 ■一大企業グループ

 空港から東に約20キロ。ゴーン被告の友人、スハイル・バハワン氏がオーナーで、国内で日産・ルノーの販売代理業務を独占するスハイル・バハワン自動車(SBA)の本社は、大きな幹線道路沿いにあった。

 オマーンは国の方針で高い建物はない。自然の景観を生かし、国内のあらゆる場所から山や海の景色を楽しめるようにする狙いだ。そんな中でもSBAの建物は際立って高い。大きなショールームが隣接し、中に入ると平日の午前中にもかかわらず、数組の客が購入手続きを行ったり、見学したりしていた。

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