ゴーン容疑者出廷詳報(3)「日産のため全力で合法的に業務推進」

 《日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)が私的な投資の損失を日産に付け替えたなどとされる特別背任事件で、裁判所が公開の法廷で勾留理由を説明する手続きが東京地裁で続く》

 《多田裕一裁判官が勾留理由について説明をする中、傍聴している報道機関の記者らが、速報するため慌ただしく、出入りする。ゴーン容疑者は、落ち着かない様子でその様子に目をやりながら、通訳の言葉に耳を傾ける》

 裁判官「関係者の供述によると、自己の利益を図る目的で(約18億5000万円の損失を含む)スワップ契約を日産に付け替えた。第1の勾留に、十分な理由が認められた」

 《多田裁判官は、第2事実についても捜査の必要性を指摘した上で、こう述べた》

 裁判官「詳細な理由は現に捜査中であることから、釈明することはできないと判断した」

 裁判官「裁判所からの釈明は以上です。意見陳述となりますが、本人からでよろしいでしょうか」

 弁護人「まず本人から」

 《これを聞いた、ゴーン容疑者は立ち上がり、紙を手に証言台へと向かう》

 裁判官「おかけになってください」

 《いすに座ったゴーン容疑者は、はっきりとした口調で話し始める》

 ゴーン容疑者「公判廷で発言の機会を許していただきありがとうございます。捜査機関にかけられている容疑がいわれのないものであると明らかにしたいと考えています」

 ゴーン容疑者「最初に話したいのが、日産に対し心からの親愛と感謝の気持ちを持っている。日産のために全力を尽くして公明正大かつ合法的に社内の所管部署から必要な承認を得た上で、合法的に業務を推進してきた。もっとも尊敬される企業の地位を回復させるため、ひたすら目指してきました」

 ゴーン容疑者「それでは私にかけられている容疑について説明します」

 =(4)へ続く

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