点滴中毒死「責任能力あり」 横浜地検、元看護師を起訴へ 横浜・大口病院

 横浜市の大口病院(現・横浜はじめ病院)で平成28年9月に起きた入院患者の連続点滴中毒死事件で、入院患者の男女3人を殺害したとして、殺人容疑で逮捕された元看護師の久保木愛弓(あゆみ)容疑者(31)=鑑定留置中=について、横浜地検が刑事責任能力を問えると判断していることが28日、捜査関係者への取材で分かった。地検は9月3日から3カ月の予定で、久保木容疑者の刑事責任能力の有無や程度を調べる鑑定留置を実施している。

 神奈川県警は今年7~8月、点滴に消毒液を混入させて殺害したとして、28年9月18日に死亡した西川惣蔵さん=当時(88)=に対する殺人容疑で久保木容疑者を逮捕。同20日に死亡の八巻信雄さん=同(88)=と同16日に死亡の興津(おきつ)朝江さん=同(78)=への殺人容疑で2度再逮捕した。

 捜査関係者によると、地検は現時点での鑑定過程を考慮した上で、刑事責任能力に問題はないと判断。最終的には担当する医師らの意見を聞くなどした上で起訴する方針という。

 久保木容疑者は県警の調べに「勤務中に患者が亡くなると遺族に説明しなければならず、対応が不安だった」と動機について供述している一方、逮捕前の取材に対しては事件への関与を否定していた。

 一連の事件では、一時病死と診断された男性患者=同(89)=についても消毒液混入による中毒死の疑いがあると判断されており、県警が立件の可否を検討している。

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