監査法人、日産に疑義「海外子会社の実態不透明」

 日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)の報酬過少記載事件で、ゴーン容疑者の家族用の高級住宅を購入したオランダの日産子会社について、日産側が監査法人から「実態が不透明」と複数回にわたり指摘されていたことが26日、関係者への取材で分かった。日産側は「問題ない」と回答していた。東京地検特捜部は子会社をめぐる不透明な資金の流れについても解明を進めている。

 子会社は平成22年に、投資目的でアムステルダムに設立された「ジーア」で、日産から50億円超が出資された。ジーアは23~24年、タックスヘイブン(租税回避地)に設立した複数のペーパーカンパニーを通じブラジル・リオデジャネイロとレバノン・ベイルートにそれぞれ高級住宅を購入。改装費などを含め計約21億円支出したが、いずれもゴーン容疑者の姉ら家族が無償で住んでいたという。

 関係者によると、日産側は24~26年、監査法人からジーアの活動実態について「趣旨に沿った投資活動が行われていないのではないか」と問い合わせを受けたという。だが日産側はその都度「(ゴーン容疑者の)戦略的投資会社なので問題ない」と回答していた。

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