寝屋川中1殺害 「2人とも窒息死」鑑定医が証言

 平成27年8月に寝屋川市の中学1年、平田奈津美さん=当時(13)=と同級生の星野凌斗(りょうと)さん=同(12)=が殺害された事件で、2人への殺人罪に問われた山田浩二被告(48)の裁判員裁判の第3回公判が6日、大阪地裁で開かれた。法医学の専門家は証人尋問で、平田さんと星野さんの死因は首を圧迫されたことによる窒息死が相当との見方を示した。

 弁護側は、平田さんについては殺意を否定する一方で死因は争っていないが、星野さんの死因については「体調不良で死亡した」と主張している。

 和歌山県立医大の近藤稔和(としかず)教授は、司法解剖の資料などから、星野さんの遺体は複数の歯がピンク色に変色し、頭の内部が鬱血していたと指摘。首が圧迫された際によくみられる状態だとして、「窒息死の可能性が極めて高い」と述べた。

 また、九州大大学院の池田典昭教授も、星野さんの遺体の状況から死因は「首の圧迫による窒息死の可能性が最も高い」と述べた。弁護側は公判で「(星野さんは)車内で汗をかき始め、けいれんを起こして息をしなくなった」と主張しているが、池田教授は「熱中症などでは頭部の鬱血は確認されにくい」と否定した。

 一方、平田さんの左半身にあった約50カ所の切り傷について、弁護側は「生き返らせたいと思い、ショック療法として、カッターナイフで傷つけた」としていたが、近藤教授は「死後に切りつけられた可能性が高い」と証言した。

 起訴状によると、山田被告は大阪府内かその周辺で、27年8月13日午後7時ごろから同11時10分ごろまでの間、平田さんの首を手などで圧迫し、顔に粘着テープを何重にも巻き付けるなどして窒息させて殺害。同日ごろ、星野さんの首を何らかの方法で圧迫し、窒息死させたとしている。

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