富田林脱走 女性ばかり被害 樋田容疑者、卑劣犯罪エスカレート

 「口が達者で、立ち回りがうまい。ちょっとしたワルという感じだった」

 過去に窃盗容疑で、樋田淳也容疑者を摘発したことのある大阪府警の元警察官は当時の印象をこう語った。「何とか示談にならないか」と父親が懇願していたのを覚えている。「息子のことを溺愛している感じがした」(元警察官)

 小学生のころは児童会の役員を務め、明るい性格で周囲に好かれていた。祖父のトラクターに乗り、一緒に農作業を手伝うこともあったという。卒業文集には「友達は大切だ!」と、仲間との思い出を書いた。

 一緒に児童会活動をした同級生の乾秀和さん(31)は「今でも罪を犯すような人間には思えない」と話す。同じ市立中学に進んだが、部活動をしていなかった樋田容疑者とは次第に疎遠になった。

 知人らによると、このころから不良仲間とつるみ、深夜まで徘(はい)徊(かい)するようになった。バイクを改造し、騒音を出した。「やんちゃだった。父親が10年くらい前に亡くなってからは拍車がかかった」と近所の50代女性。乗り物盗やひったくりを重ね、近所のガレージに盗品を運び込んだ。

 しかし今年に入ってからの樋田容疑者の行動は「ちょっとしたワル」のレベルを超え、エスカレートしていく。5月2日には府警羽曳野署の駐車場で、ひったくりの証拠品を積んだ捜査車両が炎上。樋田容疑者の関与が疑われている。

 捜査関係者によると、5月1日から同25日に盗品等保管容疑で逮捕されるまでの間に、樋田容疑者が関わったとされるひったくりや強盗、強制性交などの事件は40件近くに及ぶ。被害者は1人の例外もなくすべて女性で、10~20代が中心。捜査関係者は「力の弱い女性ばかりを狙う。卑劣というしかない」と話した。

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