西日本豪雨 「思い出の制服で後輩助けたい」 高校卒業生ら教材など寄付

 「思い出の詰まった制服だけど、後輩を助けることができるなら」。西日本豪雨で自宅が被災した岡山県倉敷市などの高校生のために、卒業生が中心となり制服や教材を寄付する動きが広がった。受け入れは終了したが、学校関係者は「卒業生の自発的な行動に感謝したい」と話している。

 倉敷市の私立倉敷翠松高では全校生徒1075人のうち、同市真備町地区や同県総社市の32人の自宅が浸水などの被害を受けた。かばんや制服、教科書などが水に漬かった。パスポートが流されたり、避難所生活を強いられたりして、8日に出発した海外への修学旅行に参加できなかった生徒もいた。

 被害の大きさを知った卒業生の女性会社員が9日朝の出勤前、学校に立ち寄り、自宅に残していた夏と冬用の制服それぞれ一式を寄付した。その後も制服が寄せられ、同校はホームページでさらに提供を呼び掛け。卒業生らが「後輩が困っている」「力を貸して」などとラインやツイッターを通じて発信し、支援の輪が急速に広がった。

 ブレザーやスカート、ネクタイ、かばん、体操着など、13日までに約100人が約200着を持ち寄った。教科書や辞書、室内用運動靴を持参した人も。教員と生徒が仕分けし、19日の終業式で被災した生徒に渡せるよう準備を進めている。

 倉敷市内では、県立倉敷中央高など2校でも卒業生らが制服を寄付する動きがあった。倉敷中央高によると、制服をもらった生徒は「自分の学校にはすばらしい先輩方がいる」と感謝していた。

 倉敷翠松高の桜井貴史教頭は「後輩や地域を思う心が卒業生の中に生きており、ありがたい。生徒も立ち直ってくれると思う」と話した。

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