愛媛・受刑者脱走 叱責で「見せしめのように怒鳴られ居場所もうない」と父宛の手紙

 塀のない開放的施設の松山刑務所大井造船作業場(愛媛県今治市)から逃げたとして逮捕、起訴された平尾龍磨容疑者(27)=窃盗容疑などで再逮捕=が、指導役の受刑者から叱責されるなどして「居場所がもうない」という趣旨の父親宛ての手紙を書いていたことが15日、分かった。手紙は出されず、脱走後に作業場内で見つかった。

 脱走事件を受け設置された法務省の検討委員会は、受刑者の人間関係や心情の把握が不十分だったとして、受刑者ごとに担当を決めて職員が面接するといった対策をまとめた報告書を公表した。

 報告書によると、平尾容疑者は3~4月、いたずら目的で民間企業の従業員用のヘルメットを着用したなどとして2回注意を受けた。作業場には受刑者でつくる自治会制度があり、平尾容疑者は4月5日、自治委員の役割を解かれ、翌6日夜には自治会長を務める受刑者から「なめてんのか。何を学んできたんだ」と厳しく叱責された。

 手紙には「見せしめのように怒鳴られ、立場も一番下になり、居場所がもうない」との趣旨が記されていたという。

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