のぞみ号人身事故、台車亀裂問題の教訓どこへ 専門家「組織の末端まで浸透していない」

 博多発東京行き山陽新幹線「のぞみ176号」が博多-小倉間で人をはねた事故で、JR西日本の運転士と駅員が、異常音や車両のひび、血痕などの「異常」を把握しながら、運行を続けていたことが明らかになった。JR西は昨年12月、新幹線の台車亀裂問題をめぐる現場社員の対応を受けて、安全が確認できない場合は「躊躇(ちゅうちょ)なく止める」という方針を改めて掲げていたが、実行に移せなかった。専門家は「安全最優先の取り組みが組織の末端まで浸透していない」と指摘している。

 新幹線の安全管理をめぐっては昨年12月、新幹線のぞみの台車から破断寸前の亀裂が見つかり、発車直後から乗務員らが異音や異臭など30件もの異常を確認しながら、約3時間にわたって運行を継続させたことが問題となった。

 これを受けてJR西は、「異常がないことを確認できない場合は、躊躇なく止める」との方針を表明。実際、亀裂問題以降、4月17日までに異音などの理由で新幹線を停車させた件数は18件に上り、昨年4~12月の1件に比べて急増した。

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