覚醒剤使用、男性に無罪 捜査過程の違法性認定 広島地裁

 覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われた広島市の男性(51)に、広島地裁が、職務質問時の警察官の行為を違法と認定して陽性反応が出ていた尿検査の鑑定書を証拠として認めず、無罪(求刑懲役4年)の判決を言い渡していたことが15日、分かった。14日付。

 判決によると、男性は平成28年12月6日午前3時ごろ、広島市内でパトロール中の警察官から職務質問を受けている途中に逃走。追い掛けてきた警察官に両肩を強く押さえ付けられるなどした。その後、裁判所が発行した令状に基づき採尿された。

 安藤範樹裁判長は「警察官の対応は職務質問に必要な最小限の有形力の行使とは言えない」と指摘。こうした経緯で採取された尿の鑑定結果について「令状主義の精神を無視する重大な違法があったというべきで、証拠から排除するのが相当だ」と判断した。

 広島地検の友添太郎次席検事は「判決内容を十分に精査し、上級庁とも協議して適切に対応したい」とのコメントを出した。

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