安城寺背任、檀家総代に懲役4年10月 詐欺一部無罪 大阪地裁

 担保となった寺の土地建物の所有権を別の寺に移す虚偽の登記をして、1億5千万円を融資した大阪市の不動産会社に損害を与えたなどとして、背任や詐欺罪などに問われた松山市の黄檗宗寺院「安城寺」の自称檀家総代宇都宮貞史被告(42)に、大阪地裁は15日、懲役4年10月(求刑懲役8年)の判決を言い渡した。

 宇都宮被告は松山市の信用金庫から融資金2億円を詐取したとする詐欺罪にも問われていたが、香川徹也裁判官は「被告の故意を認めることには合理的な疑いが残る」として無罪とした。

 検察側は論告で「実行行為の重要部分を担い、果たした役割は重大かつ不可欠」と指摘。弁護側は関与を認めた上で、住職の片井徳久被告(58)=背任罪などで一審懲役6年、控訴=の指示に従っただけだと主張した。

 判決によると、片井被告と共謀。平成26年、借入金を返済できなかったのに、担保となった寺の土地建物を不動産会社が所有権移転登記することを妨害するため、別の寺に寄付したと虚偽の登記をするなどし、不動産会社に損害を与えた。

 また25年、京都府宇治市の黄檗宗関連施設の改修工事があると偽り、保証金として石川県の建設会社社長から3億円を詐取した。

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