目黒女児虐待 首相「痛ましい出来事繰り返してはならない」児相の体制強化、指示

 東京都目黒区で両親から虐待を受けていた船戸結愛(ゆあ)ちゃん=当時(5)=が死亡した事件を受け、政府は15日、首相官邸で再発防止策などを検討する関係閣僚会議を開いた。有識者による専門委員会で事件を検証するとともに、児童相談所(児相)の体制強化や警察との連携強化が確認された。

 会議には菅義偉官房長官や加藤勝信厚生労働相のほか、小此木八郎国家公安委員長らが参加。安倍晋三首相は「痛ましい出来事を繰り返してはならない。政治の責任において抜本的な対策を講じる」と述べた。

 事件では、結愛ちゃんが以前住んでいた香川県の児相が虐待を把握。東京都へ転居後に、児相の職員が自宅を訪れたものの面会を拒否されていた。児相間の引き継ぎや、児相が案件を抱え込んでしまい、警察に情報共有しなかった問題があった可能性がある。

 情報共有がなく虐待死が防止できなかった事例は繰り返されているが、加藤厚労相は「児相が信頼関係をつくっていく上で、警察に相談内容を知られてしまうことに抵抗がある保護者などがいる」と情報の全件共有が難しいことを指摘した。

 政府は平成20年に児童虐待防止法などを改正し、児相が家庭に強制的に立ち入る際の手続きを簡素化し、児童福祉司の増員なども進めている。

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