「紀州のドン・ファン」怪死 元麻薬Gメンが検証ビールに覚醒剤混入説、複数回に分けて飲ませた?

 「紀州のドン・ファン」こと、和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん(77)の怪死をめぐって、県警は、野崎さんの会社や自宅からビールの空き瓶約2000本を押収した。急性覚醒剤中毒で死亡した野崎さんだが、覚醒剤はビールに混入していたのか。元麻薬Gメンが検証した。

 野崎さんは5月24日午後6時ごろ、自宅1階で晩酌し、瓶ビールを飲んだ。その後、2階に上がり、午後10時ごろ、部屋で倒れているのを妻(22)が発見したという。

 遺体の胃や肝臓などから覚醒剤の成分が検出されたが、胃の中はほぼ空だったことが判明しており、県警は覚醒剤が食べ物に混入していた可能性は低いとみている。

 元近畿厚生局麻薬取締部捜査第1課長の高濱良次氏は「ビールにはホップの苦味があるので、覚醒剤が混入すれば苦味は多少増幅するというのが一般的だ。一方で、苦味はそれほど増さないという実験もあるようだ」と解説する。

 ただ、「致死量を摂取すると30分程度で症状が出始める」(高濱氏)というが、2階から物音がしたのは午後9時ごろだったとの証言もある。

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