障害者ETC割引「半額」悪用相次ぐ 悪質ドライバーが増えれば制度見直しも?

 利便性向上の末

 昨年の料金区分の改正を機に同社が調査を進めたところ、約20人のドライバーが男と同じ手口で割引制度を悪用していたことが判明した。同社はこれらのドライバーについても警察当局に被害を相談するなどしており、現在も捜査は進行中とみられる。

 ETCが導入された当初、身体障害者が割引を受けるには、料金所で職員に直接料金を支払う必要があった。だが、利便性向上の観点などから平成16年以降、登録した車載器とカードを使えばETCレーンを通行できるようになり、これを機に同様の不正が始まったとみられる。

 同社の担当者は「悪質ドライバーが増えれば、障害者のETC割引制度が見直される可能性もある。今後も不正には毅然と対応していく」。

 NPO法人「兵庫障害者センター」の井上義治事務局長は「ETC割引制度は高速料金が半額になるとはいえ、障害者を抱える家庭の負担を考えれば支援額としては不十分。それなのに一部の人が制度を悪用すれば、制度自体の存続が危うくなるだけでなく、障害者への支援全体に対し厳しい目が向けられることになる。一刻も早く根絶しなければならない」と話している。

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