「動画鑑賞部屋」もあった?“無法地帯”奈良市ごみ処理場…職員たちのあきれた実態

 また小さなプレハブ小屋も作られ、中にはソファに冷蔵庫、エアコン、空気清浄機、洋服棚がそろい、テレビも2台。棚には100本以上のアダルトビデオが並び、職員がテレビやビデオの鑑賞に使っていたとみられる。とても公のごみ処理施設とは思えない光景だ。

 未出勤でも満額給与、「中抜け」も

 あきれるばかりの実態だが、ごみ処理業務を担当する同市環境部では過去にもさまざまな不祥事が発覚、問題の根深さが指摘されてきた。

 18年には、約5年9カ月で8日間しか出勤していないのに、給与が満額支払われていた職員がいることが発覚。翌19年10月には、勤務中に職場を無断で離れる「中抜け」問題が表面化し、仲川市長は職員の通勤車両を登録制にしたり、監視カメラを高精度化するなどの対策を講じた。

 さらに今回の職員4人の逮捕と、それに伴い発覚した職場の私物化の実態。仲川市長は「環境部は人事管理、服務規律のレベルで組織として統治できていない。今回を“現業問題”の転換点にしなければいけない」と強調する。

 だが、ある職員は「今回逮捕された職員には管理職を含め、誰もものをいえない状態だった」と明かし、「そんな状態を作ってしまったのは、歴代の管理職と組合。長年にわたって蓄積された膿(うみ)を、この機会に出し切る必要がある」と話した。

 この言葉通りなら、特定の部署や職員が“聖域化”され、市が手をつけられない、または見て見ぬふりをするという状況が続いていたことになる。なれ合いをなくし、組織を正常化できるか、市の“本気度”が試されている。

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