誰もが恐れていた「再犯」…メッタ刺しの凶行に蘇った舞鶴事件の記憶:イザ!

2014.11.18 12:15

誰もが恐れていた「再犯」…メッタ刺しの凶行に蘇った舞鶴事件の記憶

【衝撃事件の核心】

 世間を震撼(しんかん)させた6年前の京都・舞鶴女子高生殺害事件で逆転無罪を勝ち取った男が今、留置場の中にいる。大阪・キタの歓楽街の雑居ビルで今月、女性(38)が刃物で刺される事件が発生し、殺人未遂容疑で逮捕されたのが無職、中勝美容疑者(66)=大阪市西成区=だった。「一番恐れていたことが現実となった」。逮捕を受け、舞鶴事件の関係者は悔しさをにじませた。窃盗事件で服役していた刑務所を9月に出所したばかりでもあった。周辺では金の無心を繰り返しており、生活は困窮していたとみられる。事件は金絡みだったとみられるが、女性に瀕死(ひんし)の重傷を負わせるほどの凶行に及んだ動機は何だったのか。

■血まみれの刃物握りしめ

 「血だらけの男女が駆け込んできました」

 5日午前8時40分ごろ、大阪市北区兎我野(とがの)町の雑居ビル。自分のいた部屋に突然、飛び込んできた2人の様子に驚いた男性は、とっさに廊下に出て110番した。間もなく大阪府警曽根崎署員が駆けつけたが、部屋に男女の姿はない。

 「ここにいるんだと思います」

 男性が指し示したのは、自分がいた部屋の向かいにあるレンタルルーム。署員は中に入ろうとしたが、施錠されているためドアは開かない。ノックを繰り返すと内側から鍵が外れ、ドアが開いた。

 室内から作業服を着た初老の男が顔を出した。手に刃物を持っており、隣には血を流した女性が倒れていた。

 「刃物を捨てろ!」

 叫んだが、男は応じない。署員は刃物をはたき落とし、廊下に引っ張り出し、男を取り押さえた。激しく暴れるようなことはなく、女性を刃物で刺したことをその場で認めた。

 署に連行された男は「中勝美」と名乗った。午後、同署が逮捕を発表。「あの中勝美容疑者か」。詰めかけていた十数人の報道陣は一気に色めき立った。

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