和歌山毒物カレー事件16年 「支援に終わりない」交番相談員、思い新たに:イザ!

2014.7.24 16:02

和歌山毒物カレー事件16年 「支援に終わりない」交番相談員、思い新たに

 「ちょっと寄ってくれへんか」「うちの犬がねぇ」「家族が最近ねぇ」…。遺族や被害者たちも、交番に顔をみせては何げない会話を交わす。

 それでも“あの日”が近づくと、心の不調を訴える住民も多いという。事件発生からまもなく16年。丸山さんは「住民たちにも少しずつ笑顔が増えてきたが、悲しみや怒りが消えることはない」と声を落とす。「被害者支援はこれで終わりではない。これから若手の警察官も支援にあたることになるだろうが、悩みながらもできることを考えて取り組んでほしい」と話した。

【用語解説】毒物カレー事件

 平成10年7月25日、和歌山市園部の夏祭りに出されたカレーにヒ素が混入され、4人が死亡、63人が急性ヒ素中毒になった。殺人容疑で、近くに住む林真須美死刑囚(53)が逮捕された。林死刑囚は無罪を主張したが、和歌山地裁は死刑判決を言い渡した。林死刑囚は控訴、上告したが21年に死刑が確定し、再審請求をしている。和歌山地裁は今年6月、弁護団が請求していた証拠の再鑑定や鑑定データなどの開示を認めない決定をした。