【衝撃事件の核心】大阪ストーカー殺人、防げなかった想定超えの“狂気”…伝わらない「前科」

 「殺される前に警察に電話してや」。ストーカーにそう脅された飲食店員の女性は、事実その通り、警察に相談した。そして2カ月後、路上で刺殺された。逮捕されたのは店の常連客だった松本隆容疑者(57)。過去には元妻へのDV(ドメスティックバイオレンス)で逮捕歴もある。大阪府警は当初から危険度の高いケースとみて「とるべき措置はとった」。それでも事件を防ぐことはできなかった。一方的な好意はいつしか憎悪に、殺意に転じていた。その胸の内の“狂気”を見極めるすべはなかったのか。

■警察へ「電話やメールしたらどうなるんですか」

 「アルバイト先で知り合った客から、しつこく電話やメールが送られてくる」

 大阪府松原市の井村由美さん(38)が松原署に相談を持ちかけたのは3月2日のことだ。その前日、松本容疑者から「殺される前に-」というメールが来た。

 松原署は殺害をほのめかす文言を重視した。そのため、刑事告訴と自宅からの一時避難を勧めたが、井村さんは「家族がいるから1人で避難はできません」と答え、ひとまずは口頭注意を希望した。

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