秋葉原で恐喝事件 目撃者の通報はゼロ…被害男性「誰も助けてくれない」

【衝撃事件の核心】

 周囲を行き交う通行人らは凶行を目にとめても、見て見ぬふりをして足早に通り過ぎるばかりだった-。「オタクの聖地」とされる東京・秋葉原で昨年の大みそかに男性会社員(28)から現金25万円を脅し取ったとして、さいたま市大宮区のコンビニ店員、田中柾被告(20)ら3人が5月、警視庁少年事件課に恐喝容疑で再逮捕された。田中容疑者らは「家電製品を買いに来ているからカネを持っている。オタクっぽい格好をしている奴を狙った」と供述。被害男性は通行人に助けを求めたが、警視庁への通報はただの1件もなかった。(荒船清太)

 ■3人で膝蹴り、免許証撮影…スマホの画像で被害が発覚

 年の瀬の慌ただしさに包まれた昨年12月31日の秋葉原。午後6時ごろ、駅近くの歩行者天国には電気街のネオンがこうこうと輝き、家電製品を買い求める外国人観光客やゲームセンターなどに向かう若者らであふれていた。

 「おい、ちょっと待てよ」

 横浜市の男性会社員(28)が突然、見覚えのない田中容疑者に声をかけられた。友人と買い物に行く約束で秋葉原に来たが、予定より早く着いたため、周囲を散策していたところだった。

 顔を伏せ、聞こえないふりをして立ち去ろうとする男性に、田中容疑者はたたみかけた。

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